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国際共同研究プロジェクト

跨境民族と宗教変容プロジェクト

 宗教は、単に神仏への信仰や形而上学的な哲学であるに留まらず、しばしば習俗、慣習、文化として当事者によって見直され、民族アイデンティティーの発現や少数民族の地位や権利要求の拠り所として、再発見され、利活用される。その意味で宗教は、重要な文化資源のひとつである。
 国民の95%が仏教徒であるタイにおいては、憲法の宗教の自由に関する規程にかかわらず、仏教はタイ人のアイデンティティーの基本要素となり、国家的・民族的なアイデンティティー形成に重要な役割を果たしている。このような状況は、非仏教系の少数民族にとって、宗教が信仰であるのと留まらず、国家帰属や国民意識、ひいては仏教国における少数民族の地歩にかかわる問題として現われる。
 一方中国では、改革開放政策にともなう民族文化復興の流れの一方、民族宗教は「迷信」「邪教」に走るかもしれないという危険から、国家政策の管理下に置かれている。この状況下では、少数民族の文化アイデンティティー発現は、神話伝承や儀礼など宗教的な要素を動員しながらも、「民族文化」や「風俗習慣」の名の下に利活用されている。
本研究は、タイと中国における民族宗教の現況と可能性を、現地機関および研究者との協力の下で、フィールドワークを通して研究するものである。


 

 

 

 

北タイ・ラフ族の儀礼調査

北タイ・ラフ族村でのフィールドワーク

 

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