ルネサンス以前における壁画の描画技法および図像の研究

研究者:大村 雅章(代表・形態文化資源学部門-教授)
           江藤  望 (形態文化資源学部門-教授)
           菅原 裕文 (形態文化資源学部門-准教授)
 

目 的: 一昨年、昨年度に引き続き、ルネサンス期以前に描かれたヨーロッパの壁画について、描画技法や工芸的技法、図像学的な観点から複数年をかけて調査、研究を行う。今年度は、調査作品のヨーロッパ、ビザンティン地域を特定し、特性などから対象作品を確定し、それについての資料や情報の収集および実地調査を行う。

概 要:ビザンティン美術を中心に、壁画や板絵、立体造形物や書物の挿絵などを調査、研究する。本課題では特に、ルネサンス期以前の12世紀から13世紀に描かれた、ビザンティン時代の様式を持つ壁画群を主に焦点を当てる。特にルネサンス期に描かれている多くのフレスコ壁画であるブォン・フレスコ画技法とは違う方法で表現されている可能性がある。本調査および研究では、イタリア・ルネサンス期以前の壁画技法は、東方正教会と西方正教会の流れを汲む絵画技術が、二つ混在した時代であると推測できる。こうした描画および工芸的技法の実証的な解明と、図像学的な解釈や様式などを比較検証することで、ヨーロッパ絵画の源流と時代を軸とした変遷について考察する。

【現地調査】イタリア担当:大村、江藤 トルコ、マケドニア担当:菅原

 成 果